私立医学部英語マニア

私立医学部の英語に関する所感をつづります。

川崎医科大学の英語

今回は、川崎医科大学です。

 

本学はその名称から神奈川県川崎市

キャンパスがありそうですが、実は

岡山県にあります。

初めてこの大学名を聞いた人が一度はかかるトラップですね笑

 

さて、川崎の英語はマイナーチェンジを繰り返していますが、

概ね以下のような構成です。

 

1 文法空所補充(4)

2 並べ替え

3 中文空所補充(4)

4 長文読解(1000語程度;テーマは多彩)

 

以上を80分で解くわけですが、

レベルは標準的ですから

時間が足りなくなることは

あまりないと思います。

 

私立医学部全体の中でも比較的合格しやすい

大学だと言えますが、その分学費が高いので

思案のしどころです。

 

さらに、長文問題が年々難化している印象です。

その兆候は2014年度辺りから見られます。

2017年度では、

 

描出話法(中間話法/自由間接話法)

 

という、教科書でもコラム程度にしか

掲載されていないような技法が用いられていました。

説などではよく見られる技法なのですが、

とにかく代名詞がややこしくなるという特徴があり、

丁寧に押さえていかないと

すぐに話の展開が分からなくなるという厄介なものです。

 

それでも設問が分かりやすいので

なんとか得点はできるのですが、

ほとんどの生徒が

「意味分からない」

という感想を口にしていました。

 

他年度でも、生徒に解かせてみると

内容の取り違えをしていたり

論理展開が全く読めていなかったりする

場合が増えてきている、

というのが昨今の川崎の傾向です。

 

この傾向が加速するようであれば、

川崎医科大学もそれほど簡単な大学とは

言い切れなくなるでしょう。

 

それでも、制限時間には余裕がある方なので、

長文はじっくりと時間をかけて得点できるように

時間配分しておきましょう。