私立医学部英語マニア

私立医学部の英語に関する所感をつづります。

杏林大学の英語

本日は杏林大学です。

 

試験時間は60分の全マーク式です。

形式は、

 

文法空所補充×15

会話空所補充×5

誤文指摘×10

長文設問10

長文設問10

 

という定型で、全マーク数が50問あることから

おそらく、全て2点ずつの計算になりそうです。

長文も文法も同配点ということから、

文法の比重が高めなことがわかります。

時間のかかる長文よりも

文法を確実に得点する方が

短時間で効率的に

高得点につながりやすいと言えるでしょう。

 

60分という時間は、この大学に関しては

それほど短いわけでもないのですが、

長文の内容がたまに難解なときがあるので、

あまり悠長にやっていると、あっという間に

試験終了となってしまいます。

時間配分にはくれぐれも注意しましょう。

 

難易度の方はというと、

文法、長文ともに

 

標準よりもやや難しめ

 

といった印象です。

どちらもセンター試験よりは

やや難しいと思われます。

 

特に長文の2つ目(最後の大問)

内容に抽象性が高い場合が多いので、

難しい傾向があります。

 

内容としては一応"医療系の文章"

分類されるでしょうが、

病気そのものを扱うよりも、

医療現場における医師の判断や、

医師のあるべき姿といったような、

医師の内面に言及する文章が多いように

思います。

主観視点で書かれる場合も多いので、

「読みにくいな」と思ったら一旦切り上げ

もう一方の長文に取り掛かるのも手かもしれません。

 

さて、この大学のもう一つの特徴は

合格発表の速さ、そして補欠合格の明快さです。

なんと2次試験の2日後には合否が判明します。

 

さらに、通常は補欠合格となっても

補欠番号が分からない大学も多く、

最後までやきもきして結果ダメだった...

というのはよくあることですが、

杏林大学は補欠番号を伝えてくれる上に

毎年大体同じような番号まで

同じような時期に繰り上げ合格が

回っているので、補欠番号次第で

合否をある程度判断できる、

ということです。

 

とは言え、年度によっては医学部全体で

補欠合格の繰り上がりが遅い場合もあり、

ついに繰り上げが一人も出ないという大学さえ出てきます。

このように、補欠合格はやはり不確定要素が

多いので、ギリギリまでやきもきしないよう

なんとか正規合格したいものですね。