私立医学部英語マニア

私立医学部の英語に関する所感をつづります。

久留米大学の英語

本日は久留米大学

 


出題の形式は長年変わっておりません。

 


第1問 長文読解

     500語程度;設問は空所補充と内容一致。

第2問 並べ替え問題

     300語程度の英文中に並べ替え3問。

第3問 和訳と英訳

     100語程度の英文中に和訳問題と英訳問題。

第4問 会話文

     オーソドックスな4択問題。全5問。

第5問 誤文指摘

     オーソドックスな下線部指摘問題。

     全6問(2015年度までは全5問)。

第6問 文法空所補充

     オーソドックスな4択問題。全10問。

第7問 発音問題(2019年度から削除)

     オーソドックスな4択問題。全10問。

 


以上を90分で解きます。

記述マーク混合型です。

パッと見たところ問題が多そうですが、

実際解いてみると「あれ?これだけ?」と

いう印象を持つほど少なく感じると思います。

ということで時間が足りないということは

ないでしょう。

 


難易度の方は?というと、

やや難しい→標準

に下がった印象です。

 


これまた私が勝手に決めた(笑)

 


受験生のレベル分かってへんやろランキング

 


というのがあるのですが、

久留米大学は2位でした。

(ちなみに1位は近畿大学です)

 


この「受験生のレベル分かってへんやろランキング」は、

受験生に論理と思考を求めるのではなく、

ただ「知っているか知らないかの知識問題」を出題し、推測する手がかりも与えずに

結局クイズ的な答え方しかできなくさせる

入試問題をランク付けしたものです。

 


近畿大学についてはすでに述べましたが、

久留米大学はその悪名高い近畿大学

追随する単語レベルだったのです!!

(文法・発音問題等)

 


それでも年々マシになっています。

2013年度ぐらいまでは、1位に比肩するほど

の鬼畜レベルでしたヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

(※注意:何度も言いますが私の主観です笑)

 


現在では少し単語レベルも下がり、

「上位の生徒なら知っているかな?」

レベルにはなりました。

長文読解の方はむしろ平易と言えるレベルに

までなってきています。

(それでも知識偏重型の問題は含まれますが)

 


特に最後の発音問題で出される単語は

2018年度を最後に姿を消しましたが、

ほぼ知らない単語で埋め尽くされていたと

言っても過言ではありませんでした。

 


さらに細かく見ていきましょう。

 


第1問の長文読解。

空所補充の選択肢に用意されている単語は

難しい傾向がありますが、文章自体は

読みやすいと思います。

したがって、内容一致問題は全問正解を

狙えます。

 


第2問の並べ替え問題。

ここはかなり難しいと言っていいでしょう。

まず日本語のリード文がついていないので、

英文構造を分析し、文法・語法の知識から

論理的に構築する力が求められます。

さらに「該当知識を知らないとできない問題」

も混じっているので、時間がかかりそうなら

深追いせずに後回しにしましょう。

 


第3問の和訳と英訳。

ここは標準的だと言えます。

たまに分からない単語が入っていますが、

周囲の文章をしっかり読めばなんとなく

推測できる範囲内ではあります。

和訳・英訳共に英文構造に注意して書きましょう。

 


第4問の長文問題。

かつては会話問題だったのですが、

2018年度から長文に変更されました。

ここは特に問題ないと思います。

内容一致問題がメインですが、

特にひねりもないのでここも満点狙いです。

 


第5問の誤文指摘問題。

ここも標準的です。文構造分析で見抜けます。

パッと見て違いが分からないときは、

一応は英文の体裁を整えているので

英文構造ではなく、

 


冠詞が抜けていないか?

複数のsがついているかorついていないか?

時制は正しいか?

 


などの「形」に注目していきましょう。

 


第6問の文法空所補充問題。

ここは文法というよりは語彙問題と言った方が

正しいかもしれません。

知識問題なので、考えてどうこうなるものでは

ありません。ここもあまり深追いせず、

分からないものは適当に選んで次にいきましょう。

 


第7問の発音問題。

2019年度以降姿を消していますが参考程度に。

ここも単語レベルが「どうかしてるぜ!」レベル

であることが多いので、考えても無駄です。

ある程度対策ができている人は、

自分が知っている「スペルと発音の相関性」

に照らし合わせて選ぶといいでしょう。

 


という風に見ていくと、久留米大学の場合、

第1問の長文読解、第3問の会話問題、

第4問の和訳と英訳で点数を稼ぐのが

よいと思われます。

 


標準的な知識をしっかり身につけた受験生なら

高得点も狙える大学です。

英語が苦手だという人はしっかりと対策をして

本番に備えましょう。

 

 

 

 

 

 

近畿大学の英語

さて、今回は近畿大学です。

 


近大マグロの研究が目覚ましい近畿大学ですね。

 


関西私大の中では関関同立に次いで

産近甲龍と称されるうちの一角

(関東でいうと日東駒専レベル)なので

 


「医学部と言っても近畿大学なら

入りやすいんだろう」

 


なんて思ったら大間違いです!!!

 


医学部は、近畿大学の中では別格中の別格です。

近畿大学医学部」という別の大学だと思ってもいいほど、難易度も出題内容も違います。

私立医大の中でも上位寄りに位置する難関校なのです。

 


2017年度に配点及び制限時間に変更が加えられ、

それに伴い問題数も若干減りました。

それでも問題構成自体は変わらず以下の通りです。

 


第1問 文法空所補充(4択)

第2問 誤文指摘

第3問 並べ替え

第4問 中文空所補充

第5問 長文読解(500~700語程度)

以上を60分で解きます。

 


まず、全体的に単語レベルが非常に高いです。

その片鱗を垣間見せ受験生の心を折ってくるのが第1問です。

単語レベルは英検で言うと準1級(大学中級)もしくは1級(大学上級)レベルです。

「それってどんなレベル?」

という方のために目安を示すと以下の通りです。

 

高校卒業レベルと言われる英検2級の必要語彙数が3,800〜5,100語。

これに対し、英検準1級は7,500〜9,000語。

英検1級だと10,000〜15,000語です。

普通の高校生の持つ語彙力の1.5倍〜4倍は必要になるレベルなのです!!

したがって、受験生が知らない単語や表現のオンパレード!!!

早慶レベルの受験生でも知らない単語が続出するはずです。

 


かつてはその中に標準的な問題が混ざることもあったのですが、

年々その数は減り、現在では皆無と言っても良いでしょう。

 


そんな第1問の対策ですが、結局知ってるか知らないかの問題なので、考えても無駄です。

心配しなくてもここは受験生全員が意味不明だと感じている問題なので、

クイズ感覚で

「当たったらラッキー」

ぐらいで、どんどん解き進めましょう。

仮に全滅しても落ち込む必要はないです。

10問ありますが、目安は5分で解きましょう。

 


次に第2問。誤文指摘です。

日本語で短文が与えられ、

その意に近い英文を指摘せよ

という問題ですが、ここも単語レベルが高いため

ドンピシャで選べることはまずないので、

実質は誤文指摘になります。

 


単語が難しいので受験生は怯みがちですが、

第1問とは違って考えれば得点できる可能性のある問題ですから頑張って解きましょう。

手順は以下の通りです。

 


まずは選択肢をとにかく訳します。

分からない単語が入ってても何となく

意味が類推できるはずです。

気にせずそのまま訳しましょう。

すると、

 


①意味が全然違う。

②英文として成立していない。(ex.主節がない)

 


のどちらかに該当するものがあるので

除外しましょう。

 


その上で残った選択肢を吟味します。

単語が難しいので惑わされがちですが、

見るべきは単語ではありません。

 


①文構造

②前置詞

③代名詞

④冠詞

⑤名詞の単複

⑥動詞の形

 


などなどに注意していくと、違和感に気付けるはずです。

ここまで来ると大体答えは決まりますが、

それでも絞り切れない場合は、日本語訳に近い方を選びましょう。

この問題では意訳はあまりされません。日本語の構造通りになっている方が答えです。

 

ちなみに、この第2問は10分が目安です。

 

 

 

さて、第3問。並べ替えです。

ここも一筋縄ではいきません。

日本語のリード文なしで

純粋に英語だけで並べ替える問題ですから、

 


「ええっと、まずは選択肢を見てなんとなくつながりを考えて......」

 


という解き方をしようとすると近大の罠にはまります。

 


even when ...だと思ったらそうではなかったり、

houseが実は動詞だったりするのが普通です。

 


ですから、まずは選択肢を見るのではなく、

与えられた英文をよく分析して、文の「形」から

「この空欄には名詞しか入らないな」

「ここは前置詞でないとおかしい」

といったように品詞を確定していくことです。

 


後は品詞に基づいて空欄を埋めて

いくわけですが、

「実はlookは名詞で使うのかもしれない」

といった様々な可能性も常に考えておきましょう。

この第3問も10分が目安です。

 


続きまして第4問。中文空所補充です。

ここも選択肢の単語レベルが高く、

また文章の内容もやや難しい場合が多いので

時間がかかってしまいます。

それでも、第5問の長文が残っているので

10分、かかっても15分で終わらせたいところです。

 


文章中の空所補充問題は、

空所は空所のまま訳して日本語で考える

のがポイントです。

そのためには、品詞や文構造といった

英文解釈能力が不可欠です。

しっかり練習しておきましょう。

 


最後に第5問、長文読解です。

この長文読解も単語レベルがやや高く、

また文章の内容も抽象性が高い場合が

多いので難しく感じることでしょう。

残り時間を目一杯使いましょう。

 


言い忘れていましたが、近畿大学

金沢医科大学と同様、文字が小さく

読みづらいと感じるかもしれません。

特に長文読解は思わぬストレスがかかる

かもしれませんので気をつけましょう。

 


2016年度までは制限時間が90分で、

時間には余裕がありました。

しかし、2017年度から60分になり

かなりタイトになったと言えるでしょう。

 


合格最低点は毎年60%前後です。

 

高得点を狙う必要はありません。

結構間違ってもいいんです。

単語が難しくても諦めず、できる問題をしっかり得点していきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杏林大学の英語

本日は杏林大学です。

 

試験時間は60分の全マーク式です。

形式は、

 

文法空所補充×15

会話空所補充×5

誤文指摘×10

長文設問10

長文設問10

 

という定型で、全マーク数が50問あることから

おそらく、全て2点ずつの計算になりそうです。

長文も文法も同配点ということから、

文法の比重が高めなことがわかります。

時間のかかる長文よりも

文法を確実に得点する方が

短時間で効率的に

高得点につながりやすいと言えるでしょう。

 

60分という時間は、この大学に関しては

それほど短いわけでもないのですが、

長文の内容がたまに難解なときがあるので、

あまり悠長にやっていると、あっという間に

試験終了となってしまいます。

時間配分にはくれぐれも注意しましょう。

 

難易度の方はというと、

文法、長文ともに

 

標準よりもやや難しめ

 

といった印象です。

どちらもセンター試験よりは

やや難しいと思われます。

 

特に長文の2つ目(最後の大問)

内容に抽象性が高い場合が多いので、

難しい傾向があります。

 

内容としては一応"医療系の文章"

分類されるでしょうが、

病気そのものを扱うよりも、

医療現場における医師の判断や、

医師のあるべき姿といったような、

医師の内面に言及する文章が多いように

思います。

主観視点で書かれる場合も多いので、

「読みにくいな」と思ったら一旦切り上げ

もう一方の長文に取り掛かるのも手かもしれません。

 

さて、この大学のもう一つの特徴は

合格発表の速さ、そして補欠合格の明快さです。

なんと2次試験の2日後には合否が判明します。

 

さらに、通常は補欠合格となっても

補欠番号が分からない大学も多く、

最後までやきもきして結果ダメだった...

というのはよくあることですが、

杏林大学は補欠番号を伝えてくれる上に

毎年大体同じような番号まで

同じような時期に繰り上げ合格が

回っているので、補欠番号次第で

合否をある程度判断できる、

ということです。

 

とは言え、年度によっては医学部全体で

補欠合格の繰り上がりが遅い場合もあり、

ついに繰り上げが一人も出ないという大学さえ出てきます。

このように、補欠合格はやはり不確定要素が

多いので、ギリギリまでやきもきしないよう

なんとか正規合格したいものですね。

北里大学の英語

今回は北里大学について。

もちろん医学部の英語についてです。

 


本学は、かの北里柴三郎博士を学祖と仰ぐ

歴史と伝統を持つ大学です。

 


入試問題も洗練されていて、全マーク式です。

奇を衒う訳でもなく、標準的なレベルで、

かつ、ちゃんと受験生を選別できる問題に

なっております。

 


例年多少のマイナーチェンジはあるものの

概ね以下の構成です。

 


長文読解1題

会話文1題

並べ替え1題

 


は必須で、その他は

 


文法空所補充(4択式)

類語選択

発音問題

 


など、多彩な問題が1題ないし2題追加されます。

 

北里大学の問題は他の私立医学部とちがって

マニアックな知識を問うような問題はなく、

長文にも必ず語注が付くので、非常に良心的だと思います。

 

長文のテーマは医療系が多いですが、たまに人文学的な文章も出題されます。

 

設問は空所補充、類語選択、内容一致と、

形式も標準的です。

 

文法問題も市販の教材をしっかりやり込んでいれば難なく得点できるものです。


試験時間は70分で、近年は問題量が増えている印象なので、悠長に解いていると時間が足りなくなるでしょう。

 


反面、レベルは標準的ですから

しっかり英語を勉強してきた人は

高得点を狙えます。

その分、英語が苦手な人には

かなり不利になると思われますので、

英語の底上げか、他科目でのカバーが

必須となるでしょう。

関西医科大学の英語

今回は関西医科大学です。

 

記述式で毎年大問4題か5題で構成されています。

最後の2題が長文であるのは毎年共通ですが、

初めの2題ないし3題は文法・語彙問題で、

毎年形式が変わっています。

 

 

文法・語彙問題と書きましたが

2013年度頃から少しずつ語彙問題に偏っていて

現在では語彙の知識を問う問題の方が多いと

言えるほどになりました。

 

よく見られる4択式の文法空所補充問題は

2015年に突然気まぐれのように出題しただけで

以後は全く見られていません。

 

そしてこの語彙・知識問題が

また変わった問題なんです∑(Д)!!!

 

色々と出題の仕方も変化しているのですが、

基本的には英文が与えられていて、

 

空所に入る単語を英語で書け

 

というものです。

頭文字は与えられています。

形式としては昭和大学と似ていますね。

 

これだけ聞くと、なにが変わっているの??

と思うかも知れませんが、変わっているのは

問う単語なんです。

 

過去の出題例をいくつか挙げてみると

 

平行線

百分率

正比例

温帯

 

など、ふと聞いてもすぐには出てこない、

あるいは知らない単語がよく出題されます。

ちなみに答えは順に

 

parallel straight lines

percentage

direct proportion

temperate zone

 

ですが、普通の受験生は知りませんよね?笑

 

しかも仮にその単語が分かったとしても

単数か複数かを考えなければならない

という問題も多いです。

 

さらに近年の傾向を見ていると

先ほどの例でも見られたように

数学にまつわる問題が

201420162017年度で

出題されています。

 

2016年度などは数学愛?が高じすぎて

与えられた英文を「数式や記号にして表せ」

といった問題まで登場しました。

 

意味不明ですよね?

関西医科大の問題を見たことがない人は

想像もつかないと思います。

 

以下のような問題でした。

 

(1)x is not equal to y.

(2)x is less than or equal to 10.

(3)a times b equals e.

(4)The absolute value of -x is x.

(5)four point three cubic centimeters

 

(1)x≠y

(2)x10

(3)a×b=e

(4)-x=x

(5)4.3

 

「数学やん!!∑(Д)

解答だけ見ると「英語ですか?」

と思わず目を疑ってしまいます。

 

この傾向は、関西医科大学が学生たちに、

よくある人文科学系の英文よりもむしろ

自然科学系の英文に慣れ親しんで欲しい、

英語で情報収集できるようになってほしい、

という意向を持っているからです。

 

そして、この意向は第3問、第4問の

長文読解にも表れていると言えます。

 

「英文構造に注意して、論理展開を押さえながら...

といった読み方は特に求められていません。

 

「英文を読んで、内容が理解できたか?」

 

この一点に集約されています。

英字新聞を読むような気持ちで読み進めると

いいと思います。

 

ですから出題形式の方も、

 

まず内容一致問題。

×かの単純な問題です。

難しくはないので満点を狙います。

 

次に和訳問題。

といっても、「文構造を取って...」といった

一般的な和訳問題ではなく、訳すのは

23語程度の短い表現です。

 

過去の出題例をいくつか挙げると

 

a huge cash cow

behind the curve

lend itself to

 

などです。

 

これらの表現は「知識として知っておけ」

という問題ではなく、

「英文の内容を理解して文脈から推測しなさい」

という問題です。

 

ちなみに上記の解答は順に

 

「金のなる木」

「遅れを取っている」

「に役に立つ」

 

などの訳が当てられますが、

おそらく文脈に合っていて

似たような意味なら

点数がもらえると思います。

 

そして最後に空所補充問題です。

「文章中の空所に適する単語を考えて入れろ」

という記述問題ですが、選択肢がある訳でも

「文章中の単語から抜き出せ」

でもなく

 

「考えて入れろ」

 

なのでやや難しく感じます。

 

しかし、関西医科大のこの問題の答えは

ある特徴があります。

 

それは

 

「中1でも知っている単語」

 

が答えになりやすいという特徴です。

 

過去の解答例で言うと

 

is

and

do

not

by

with

 

など......

もちろん簡単な単語故に周辺の文をよく

分析しなければ答えに辿りつくのは

難しいのですが、悩んで「分からない!」

となったらこれを思い出して下さい。

 

 

......と、いったように!!

関西医科大学は他大学の入試問題とは

一線を画す、かなり変わった問題なのです。

 

次の試験もどんな出題になるかわかりません。

でも、たとえどんな突飛な問題だとしても

焦らずじっくり取り組んで下さい。

 

とは言え、長文はどちらも1000語程度で

時間は80分なので、時間配分には気を付けましょう。

 

川崎医科大学の英語

今回は、川崎医科大学です。

 

本学はその名称から神奈川県川崎市

キャンパスがありそうですが、実は

岡山県にあります。

初めてこの大学名を聞いた人が一度はかかるトラップですね笑

 

さて、川崎の英語はマイナーチェンジを繰り返していますが、

概ね以下のような構成です。

 

1 文法空所補充(4)

2 並べ替え

3 中文空所補充(4)

4 長文読解(1000語程度;テーマは多彩)

 

以上を80分で解くわけですが、

レベルは標準的ですから

時間が足りなくなることは

あまりないと思います。

 

私立医学部全体の中でも比較的合格しやすい

大学だと言えますが、その分学費が高いので

思案のしどころです。

 

さらに、長文問題が年々難化している印象です。

その兆候は2014年度辺りから見られます。

2017年度では、

 

描出話法(中間話法/自由間接話法)

 

という、教科書でもコラム程度にしか

掲載されていないような技法が用いられていました。

説などではよく見られる技法なのですが、

とにかく代名詞がややこしくなるという特徴があり、

丁寧に押さえていかないと

すぐに話の展開が分からなくなるという厄介なものです。

 

それでも設問が分かりやすいので

なんとか得点はできるのですが、

ほとんどの生徒が

「意味分からない」

という感想を口にしていました。

 

他年度でも、生徒に解かせてみると

内容の取り違えをしていたり

論理展開が全く読めていなかったりする

場合が増えてきている、

というのが昨今の川崎の傾向です。

 

この傾向が加速するようであれば、

川崎医科大学もそれほど簡単な大学とは

言い切れなくなるでしょう。

 

それでも、制限時間には余裕がある方なので、

長文はじっくりと時間をかけて得点できるように

時間配分しておきましょう。

 

金沢医科大学の英語

さて、本日は金沢医科大学です。

 

金沢大学という国立大とよく間違われる

のですが、「医科」がつくのは私立大です。

 

こちらも問題量が多いです。

 

500語〜700語程度の長文を3題から4

プラス文法問題1

 

というスタイルで続いていましたが、

2019年度からは文法問題が消え、長文4題のみ

という構成になりました。

 

そしてこの分量でありながら

なんと制限時間が

 

60

 

です。

 

長文1題につき、およそ15分ないし10分で読む

ことが求められます。

全部マークですが、時間内に解ける受験生はそう多くはありません。

 

しかも!!

これが金沢医科大の最大の特徴だと

私は思っているのですが......

 

レイアウトが見にくい!!!

(;´д)(;´д)(;´д)(;´д)(;´д)

 

通常、他大学の英語の問題は

国立私立問わず、大問ごとに

改ページされます。

つまり、大問(長文)の冒頭は

必ずページの一番上になるわけです。

 

しかし!!!

金沢医科大はページ変えはしません。

頑なに変えません。

紙は無駄にしないスタイル。

 

さらにこれだけでは終わらない

金沢医科の試練!!!

 

なんと!!!

字が小さい!!!ω`)(´ω`)(´ω`)

おじさんおばさん世代にはキツい!!!

目がしぱしぱする!!!

 

まあね、受験するのは

若者ですから問題ないでしょうけどね。

 

でも若者といえど字が小さいと

 

目が予想外に疲れる

集中力が削がれる

正答率が下がる

 

という悪循環が生まれかねません。

受験生の皆さん、気をつけてください!!

((((;゚Д)))))))

 

とまあ、冗談交じりですが、

金沢医科大も私立医大の中では

入りやすいと言われているものの

甘くは見られません。

 

時間がかなりタイトですが、その反面

単問での難易度は高くないので

高得点争いが予想されます。

 

やはり一筋縄ではいかない医学部入試。

 

受験生の皆様、努力を怠らず…。