私立医学部英語マニア

私立医学部の英語に関する所感をつづります。

【私立医学部英語分析③】オールマーク式の大学

今日はオールマーク式の大学について。

記述がない分、単語が難しかったり

内容が難しかったり、時間制限が厳しかったり

といった、受験生を振るい落とすための

様々な難関が用意されていますが、

その点も同時に言及していきたいと思います。

 


愛知医科大学

   2017年度より完全マーク式に移行。

   試験時間は80分。マーク数は50前後。

   読みにくい内容の英文が出題されやすい。

   単語レベルは標準〜やや難。

   時間が少し足りないかも。

 


岩手医科大学

   2016年度から完全マーク式に移行。

   試験時間は60分。マーク数は50程度。

   2018年度から鬼畜のような難度に。

   レベルも時間のタイトさも様変わりしました。

 


金沢医科大学

   長年マーク式。時間が非常にタイト。

   試験時間は60分。マーク数は40程度。

   単語レベルは標準的だが、たまに文構造が

   ややこしいので読みにくい。

   内容一致問題が多いので読み飛ばしも

   あまりできない。

  

川崎医科大学

   長年マーク式。

   試験時間は80分。マーク数は35程度。

   単語レベル、時間ともに標準的だが、

   近年は英文の内容が難しくなりつつある。

   以前ほど合格しやすいとは言えなくなった。

 


北里大学

   長年マーク式。

   試験時間は70分。マーク数は50程度。

   単語レベル、時間ともに標準的。

   ただ、手間取ると時間が足りなくなる

   可能性もある問題が含まれる時もある。

 


杏林大学

   長年マーク式。

   試験時間は60分。マーク数は50で固定。

   単語レベル、時間ともにややキツい。

   内容が難しい文章が出ることもあり、

   読解が苦手な人は文法で稼ぐしかない。

 


近畿大学

   長年マーク式。

   ただし2017年度から時間と問題数が減った。

   試験時間は60分。マーク数は42で固定。

   単語レベルは難。時間も短縮されてからは

   足りなく恐れあり。

   読解も内容が硬質なので苦労する。

 


国際医療福祉大学

   2017年度から参入。

   試験時間は80分。マーク数は62。

   単語レベルは標準〜やや難。

   長文の量が多い。

 よって制限時間が厳しい。

 


埼玉医科大学

   長年マーク式。

   試験時間は80分。マーク数は近年は50以下。

   単語レベルは標準的。

   ただし、量が半端なく多いので

   制限時間が厳しい。

 


自治医科大学

   長年マーク式。

   試験時間は60分。マーク数は25で固定。

   単語レベルは標準的。

   長文の内容が読みにくい時があるので、

   時間が足りなく恐れもあり。

 


帝京大学

   長年マーク式。

   試験時間は60分。マーク数は40程度。

   2017年度から選択式問題を排除し

   全て必答問題になった。

 受験日によって問題形式が変わる。

   単語レベルはやや高め。

   偏差値が低いと思って舐めていると

   意外にびっくりする。

 


東京医科大学

   長年マーク式。

   試験時間は60分。マーク数は40〜50程度。

   選択肢24個以上から内容が一致するものを

   6〜8個選ばせる問題が特徴的。

   何より時間が足りなくて仕方がない。

 


東邦大学

   長年マーク式。

   試験時間は90分。マーク数は65〜70。

   英文量が標準的になったので試験時間は

   標準的。単語レベルはやや高め。

   医療系文章多し。

 


東北医科薬科大学

   2016年度の参入以来マーク式。

   試験時間は70分。マーク数は50程度。

   単語レベル、試験時間ともに標準的。

   

獨協医科大学

   長年マーク式。

   試験時間は70分。マーク数は60程度。

   とにかく量が多い。全部は読めないので

   後半の文法問題で確実な得点が必要。

   単語レベルは標準的だが、長文で萎える。

 


日本大学

   2014年度より完全マーク式に移行。

   2017年度に出題傾向変更。

   試験時間は75分。マーク数は36。

   単語レベルは標準的だが

 やや量が多いか。

 


以上、全国31校ある私立医学部のうち、

およそ半分の16校がオールマーク式です。

 


医学部のマーク式の問題は

「標準的であるが故に高得点争い」か

「問題量が多くて時間が足りない」か

という、大体この2通りに分かれます。

 


いずれにせよ、英文を正確にかつ速く

読まなければ医学部では到底戦えないので

長文読解はしっかり鍛えておきましょう。

 


今日はここまで。

受験生各位の健闘を祈ります。